老人ホーム紹介センターふくさと

問題行動のある利用者の老人ホーム探し|断られないための情報整理の仕方

対象読者:ケアマネージャー・医療ソーシャルワーカー・地域包括支援センター職員・成年後見人


はじめに


「暴言・暴力があって、施設に断られ続けている」 「精神科の通院歴があると言ったら、受け入れ不可と言われた」 「夜間の不穏が強くて、どこも対応できないと言われる」

こうしたケースの相談は、現場でも定期的に寄せられます。

問題行動がある方の老人ホーム探しは、一般的な施設探しの何倍も時間がかかることがほとんどです。

しかしその原因の多くは、「受け入れ可能な施設が存在しない」のではなく、「施設への情報の伝え方・絞り込み方が合っていない」場合もあります。

この記事では、問題行動があるケースで施設に断られ続ける原因と、受け入れてもらうための情報整理の仕方を整理します。

「問題行動」とは何か

施設が受け入れを渋る「問題行動」には、主に以下のものがあります。

身体的な問題行動

- 他の入居者・スタッフへの暴力

- 物を投げる・壊す - 大声・叫び声


言語的な問題行動

- 暴言・罵倒

- 繰り返しの要求・訴え


行動上の問題

- 夜間の不穏・夜間徘徊

- 無断外出・脱走 - 異食(食べ物以外を口に入れる)

- 過度な介護拒否


精神科的な背景

- 精神疾患の既往(統合失調症・双極性障害等)

- アルコール依存症の既往

- 器質性精神障害


これらは単独で現れることもあれば、複数が重なるケースもあります。

どの問題行動が・どの程度・どんな場面で出るかを正確に把握することが、施設探しの出発点になります。

現在の対応者の対応が原因であることも十分に有り得ます。

家族だと感情も入り、常に優しく対応は難しいことがあります。


実際のケースとして、施設入居中に暴力があり、住み替えの依頼が入ることもあります。

そのケースで施設からは「暴力」と聞いていたものの、本人からしたらオムツ交換中に少し動いたら足をもう1人に掴まれ、抵抗してしまったと言っていました。


誰でも足を掴まれて2人で対応されたら怖いです…。

問題になった出来事が本人の問題なのか、たまたまなのか、原因があったのか。

理由を充分に把握することも重要です。

Cause

断られ続ける3つの原因

原因を正しく整理


  • STEP.1
    1920石圧縮

    原因① 情報を「隠して」問い合わせている

    問題行動がある方の老人ホーム探しで最もやってはいけないことが、 施設への問い合わせ時に状態を過小に伝えることです。

    「もしかしたら受け入れてもらえないかも」という不安から「少し認知症があります」程度の説明にとどめてしまうケースがあります。

    しかし入居後に実態が分かると、 施設から「こんな状態とは聞いていなかった」と言われ、早期退去を求められることになります。

    結果として本人・家族・後見人・ケアマネ全員がより大変な状況に追い込まれます。

    問い合わせ時に正直に伝えることが、長期的に見て最も効率的な方法です。

  • STEP.2
    1920タイル圧縮

    原因② 施設の種別・特性と合っていない

    「どこかに受け入れてもらえれば」という焦りから条件に合わない施設に問い合わせを続けているケースがあります。

    問題行動への対応力は施設の種別・規模・方針によって大きく異なります。 合わない種別の施設にいくら問い合わせても断られ続けるだけです。

    本人の状態に合った施設の種別・特性に絞り込んでから問い合わせを始めることが重要です。

    問題行動の多い利用者様は、住宅型有料・サ高住の様なサービスが限定的な施設よりは、介護付有料のような包括的にサービスを行う施設が適しております。

  • STEP.3
    no image

    原因③ 「問題行動」の情報整理が不十分

    施設側が受け入れ可否を判断するために必要な情報が整理されていないまま問い合わせをしているケースがあります。

    「暴言があります」だけでは、施設側は判断できません。

    「どんな場面で・どの程度・どんな頻度で起きるか」という具体的な情報があってはじめて、 施設は「対応できるかどうか」を判断できます。

    常にか。一度だけか。 実態は大きく変わります。

受け入れてもらうための情報整理の仕方

ステップ① 問題行動を「具体的に」整理する

以下の観点で、問題行動を具体的に整理します。

内容→どんな行動か(暴言・暴力・徘徊・夜間不穏等)

頻度→毎日か・週に何回か・月に何回か

場面・トリガー→どんな場面で起きやすいか、何がきっかけになるか(介助時・夜間・特定のスタッフ等)

程度→軽微(口頭での暴言程度)か、重篤(他者に怪我をさせるレベル)か

現在の対応→在宅でどのように対応しているか、有効だった対応・無効だった対応

医療的な背景→精神科への通院・処方薬の有無、診断名(あれば)

この情報を整理した「状態一覧」を作っておくことで、 施設への情報提供がスムーズになります。


ステップ② 「落ち着いているときの状態」も伝える

問題行動の情報だけを伝えると、施設側に「常にその状態」という印象を与えてしまいます。

「落ち着いているときはどんな状態か」も合わせて伝えることで、施設側が「対応できるかもしれない」と感じやすくなります。

- 落ち着いているときの本人の様子・好み

- 有効なコミュニケーション方法

- 本人が安心できる環境・状況


ステップ③ 現在の医療・薬物療法の状況を整理する

精神科への通院・向精神薬の処方がある場合、その内容を整理しておきます。

施設が「対応できるかどうか」を判断する際に、 「医療的なサポートが整っているかどうか」は重要な判断材料になります。

「精神科主治医と連携が取れている」 「定期的に往診・処方調整が行われている」 という情報があることで、受け入れてもらいやすくなるケースがあります。

問題行動のある方に対応しやすい施設の特徴


全ての施設が問題行動に対応できるわけではありません。

対応しやすい施設には、共通した特徴があります。

精神科との連携がある 精神科の往診・訪問診療との連携がある施設は、薬物療法の調整・急変時の対応が取りやすいため、問題行動への対応力が高い傾向があります。


スタッフの配置が手厚い 「2.5:1」の配置基準の施設は、スタッフ1人あたりの担当人数が少ないため、個別対応が取りやすい環境です。

少人数の環境 グループホームのような少人数の環境は、「なじみの関係」が作りやすく、認知症による問題行動が落ち着くケースがあります。

ただし、重度の問題行動には対応できないケースも多いため、程度による見極めが必要です。

入居後も「相談できる体制」がある 入居後に問題行動が出た場合、施設・家族・ケアマネが連携して対応できる体制があるかどうかも重要な確認ポイントです。

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問い合わせ時の伝え方


整理した情報をもとに、施設に問い合わせる際の伝え方のポイントを整理します。

最初に「正直に伝える」ことを宣言する 「正直にお伝えした上で、受け入れ可否をご判断いただきたいのですが」 という一言を添えると、施設側も丁寧に聞いてくれることが多いです。

「現在の状態」と「落ち着いているときの状態」をセットで伝える

「夜間の不穏が週に2〜3回あります。

 ただ、日中は穏やかで、散歩が好きで、スタッフとの会話も楽しめる状態です」


医療的なサポートの状況を伝える

「精神科に月1回通院しており、薬の調整も継続的に行っています」


断られた場合は理由を確認する

断られた場合、「どのような点が対応できないか」を確認することで、次の施設探しの参考になります。

「夜間対応の人員が足りない」 「医療依存度が高すぎる」 「暴力への対応経験がない」 など、理由によって次に当たるべき施設の種別が変わります。


入居後に問題行動が出た場合

入居前には問題なかったものの、入居後に環境の変化から問題行動が出るケースもあります。


環境の変化による一時的な混乱

入居直後は、環境の変化から不穏・混乱が出やすい時期です。

多くの場合、環境に慣れるにつれて落ち着いてきます。

「入居後すぐに問題が出た」からといって、すぐに退去・住み替えを考えるより一定期間経過を見ることが重要なケースもあります。


施設への情報共有・連携

入居後に問題行動が出た場合、ケアマネとして施設との連携を密にし、「どんな場面で・どの程度出ているか」を継続的に把握することが重要です。

住み替えの検討 施設側の対応が限界になった場合、より対応力の高い施設への住み替えを検討します。

住み替えの場合も、整理した「問題行動の情報」が次の施設探しで活きてきます。

まとめ


- 問題行動がある方の施設探しで断られ続ける原因は「情報を隠す・施設種別が合わない・情報整理が不十分」の3つ

- 問題行動は「内容・頻度・場面・程度・現在の対応・医療背景」を具体的に整理する

- 「落ち着いているときの状態」と「医療的なサポートの状況」もセットで伝える

- 精神科との連携・専門スタッフ・手厚い配置・少人数環境が対応力の高い施設の特徴

- 断られた場合は理由を確認し、次の施設種別の絞り込みに活かす


難しいケースでもお気軽にご相談ください。

「暴言・暴力があって、どこにも断られ続けている」

「精神科の通院歴があって受け入れてもらえない」

「アルコール依存・精神疾患の既往があるケース」

こうした難しいケースへの相談も多くいただいております。

問題行動がある方への対応実績のある施設を把握しています。

「難しいケースだから無理」と諦める前に、まずはご相談ください。

大手ポータルサイトや競合の大半が対応しない 見学同行・面談同行・入居当日の同行」まで一貫してフルサポート。

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    福里

    元訪問介護ヘルパー・元福祉用具営業

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    東京・埼玉を中心に全国の施設紹介

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    営業時間 9:00〜18:00

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    問題行動のある利用者の施設選び|断られないための情報整理の仕方

    暴言・暴力・夜間不穏・精神科既往など問題行動がある方の老人ホーム探しで断られ続ける原因と、受け入れてもらうための情報整理の手順を実務目線で解説。

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