老人ホーム紹介センターふくさと

後見人が押さえておくべき施設の費用構造|基本料金・介護保険料・実費の読み解き方

対象読者:成年後見人(弁護士・司法書士・社会福祉士・市民後見人)


はじめに


成年後見人として施設の費用を管理していると、毎月届く請求書・明細書を見て、「この費用は何か」「適切な金額なのか」と判断に迷う場面があります。

後見人は本人の財産を管理する立場として、施設費用の内容を正確に把握し、適切かどうかを判断する義務があります。

しかし、施設の費用構造は複雑で、 「基本料金」「介護保険サービス費」「医療費」「実費」が混在しております…。

この記事では、後見人として施設の費用を正確に読み解くための費用構造の整理と、実務上の確認ポイントをまとめます。

施設の費用は「4つの要素」で構成される

まず、費用全体の構造を把握しておくことが出発点です。


月額の実費 = ① 基本料金+ ② 介護保険サービス費(自己負担分)+ ③ 医療費+ ④ その他実費

それぞれの内容と、後見人として確認すべきポイントを整理します。


① 基本料金

基本料金は施設に支払う「住まいのコスト」です。

主に以下の3つで構成されます。 家賃(室料) 施設によっては、個室だけでなく多床室の場合もあります。

契約書・重要事項説明書に記載された金額と毎月の請求が一致しているかを確認します。

管理費 共用部分の維持・管理にかかる費用です。月によって変動しないことが一般的です。

食費 1日3食の食事代です。

入院・外泊の日数分は減額される施設が多いですが、施設によって対応が異なります。

入院が長引いた月の明細は特に確認が必要です。

後見人としての確認ポイント

基本料金は毎月固定が基本です。 突然金額が変わっている場合は、施設に理由を確認してください。

改定の場合は事前通知が必要なケースがほとんどです。


② 介護保険サービス費(自己負担分)

介護保険を使ったサービスの費用は、要介護度と負担割合によって毎月変わります。

負担割合は1〜3割

- 所得が低い方:1割負担

- 一定以上の所得がある方:2割負担

- 現役並みの所得がある方:3割負担

負担割合は「介護保険負担割合証」に記載されています。

後見人として、本人の負担割合を把握しておくことが重要です。


施設の種別によって仕組みが違う

施設の種別と介護保険の使われ方

介護付有料老人ホーム 

→施設が提供するサービスに包括的に適用(定額)

住宅型有料老人ホーム

→外部の訪問介護等を使った分だけ適用(変動)    

サービス付き高齢者向け住宅

→外部の訪問介護等を使った分だけ適用(変動) 

特別養護老人ホーム

→施設サービス費として適用(要介護度・室料で変わる)

いずれも要介護度が上がるほど自己負担額が増えます。

住宅型有料・サ高住は「使った分だけ」費用がかかります。

介護度ごとに決まったサービス料を超えると、負担割合分でなく、10割分の金額が請求されます。

月によって金額が変動することを前提に管理してください。


高額介護サービス費の払い戻し

介護保険の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超えた分が後から払い戻される制度があります(高額介護サービス費)。

所得によって上限額が異なります。 後見人として申請手続きを行うことで、本人の財産を守ることができます。

申請窓口は市区町村の介護保険担当窓口です。


後見人としての確認ポイント

要介護度が変わった月は介護保険サービス費も変わります。 

認定更新のタイミングで費用の変動を確認してください。

高額介護サービス費の申請が漏れていないかも定期的に確認しましょう。


③ 医療費

施設に入居していても、医療費は別途かかります。

往診・訪問診療の費用 協力医療機関の医師が定期的に往診します。

往診費用は医療保険の自己負担分がかかります(1〜3割)。


薬代

処方薬の費用は別途かかります。 複数の薬を服用している方は、月1万円以上になることもあります。


施設外の医療機関への受診

施設が対応していない科があれば、施設外への受診が必要な場合もあります。 交通費と医療費が発生します。

後見人として付き添いが必要になるケースもあります。


入院費

入院が必要になった場合、入院費は医療保険から支払われますが、施設の費用(基本料金の一部)は並行してかかり続ける施設がほとんどです。

入院中の施設費用の扱いは、契約書で確認しておく必要があります。


後見人としての確認ポイント

医療費は月によって変動します。 特に入院・急性期の治療があった月は、費用が大きく増えることがあります。

高額療養費制度の対象になる場合は申請を忘れずに。


④ その他実費

施設によって異なりますが、以下の費用が別途請求されることが多いです。


おむつ代

要介護度が上がるにつれて使用量が増える傾向にあります。

月5,000円〜1万円以上になるケースもあります。

「おむつ代込み」の施設もあるため、入居前に確認しておくことが重要です。


散髪代

施設内の散髪サービスを利用した場合、月2,000〜3,000円程度かかることが多いです。


日用品・消耗品

ティッシュ・シャンプー・ボディソープ等は 実費請求の施設が多いです。

持ち込みも可能です。 行事参加費 季節の行事・外出レクリエーションへの参加費が別途請求される施設があります。

後見人としての確認ポイント 実費の項目は施設によって異なります。

毎月の明細を確認し、入居前に受け取った 「費用の目安一覧」と照合することが重要です。

説明のない項目が請求されている場合は、施設に確認してください。

後見人として毎月の費用管理に必要なこと


費用明細の保管と記録 後見人は本人の財産管理の記録を家庭裁判所に報告する義務があります。

毎月の施設からの請求書・領収書は、支払いの証拠として保管しておくことが必要です。

保管すべき書類

- 毎月の請求書・明細書 - 領収書

- 介護保険負担割合証(更新のたびに保管)

- 高額介護サービス費・高額療養費の申請書類と払い戻し記録


費用の急激な増加に気づく仕組み 毎月の費用が突然大きく増えている場合、 以下の原因が考えられます。

- 要介護度の変更(認定更新)

- 医療依存度の上昇(訪問看護の追加等)

- 入院・急性期治療の発生

- 実費項目の追加・変更

変化があった月は内容を確認し、「想定内の変動か」「施設への確認が必要か」を判断してください。

年に一度は費用の全体を見直す 介護度の変化・本人の状態の変化に伴い、毎月の費用構造は少しずつ変わっていきます。

年に一度は費用の全体を見直し、「今の施設・今のサービス内容が本人に合っているか」を確認することをオススメします。

まとめ


- 施設の費用は「基本料金・介護保険サービス費・医療費・実費」の4つで構成される

- ホームページの金額は基本料金のみ。実際の月額は1.5〜2倍になることもある

- 介護保険の自己負担は介護度・負担割合・施設の種別によって変わる

- 高額介護サービス費・高額療養費の申請漏れに注意

- 毎月の明細は入居前の費用一覧と照合し、不明な項目は施設に確認

- 年に一度は費用の全体を見直し、本人の状態との適合を確認 費用面も含めてご相談ください


「毎月の請求内容が適切かどうか判断できない」 「費用が急に増えて理由が分からない」 「今の施設の費用が本人の状況に合っているか確認したい」

こうしたご相談も、お気軽にどうぞ。 施設の費用構造・見直しの相談から住み替えのサポートまで対応しております。

大手ポータルサイトや競合の大半が対応しない 「見学同行・面談同行・入居当日の同行」まで一貫してフルサポート。

About us

「老人ホーム紹介センターふくさと」が解決します

  • 施設探しから入居後の不安まで、すべてを一括サポート

    老人ホーム紹介センターふくさと

    福里

      元訪問介護ヘルパー・元福祉用具営業

    「在宅」と「施設」双方の目線でサポート


    東京・埼玉を中心に全国の施設紹介

    高級施設から生活保護対応施設まで全価格帯に対応

    業界最大規模グループ(最多170店舗・紹介施設数最多10,000以上)に所属

    営業時間 9:00〜18:00

    定休日:不定休


    後見人が押さえておくべき施設の費用構造|基本料金・介護保険料・実費の読み解き方

    成年後見人が老人ホームの費用を正確に管理するための費用構造(基本料金・介護保険サービス費・医療費・実費)を解説。

    高額介護サービス費の申請漏れ防止・毎月の明細確認ポイントも収録。

    東京・埼玉の施設相談はふくさとへ。

    施設探しから入居後の不安まで、すべてを一括サポート

Access


老人ホーム紹介センターふくさと

住所

〒332-0035

埼玉県川口市西青木

Google MAPで確認
電話番号

090-8161-7533

090-8161-7533

営業時間

9:00~18:00

定休日 不定休
代表者名 福里 広樹
施設探しに関するご相談は、お電話やLINE、メールで承っています。ご自宅や病院への出張相談も可能なため、お気軽にお声がけください。土日祝日も対応しており、お急ぎの場合でも柔軟に調整いたします。見学時や入居日には同行サポートも行っております。

Contact

お問い合わせ

modal_banner

Instagram

インスタグラム

    Related

    関連記事